日曜日, 7月 22, 2007

原美術館へ



先日ヘンリーダーガー「少女たちの戦いの物語―夢の楽園展」にいってきました
ヘンリーダーガーというのはこういう人です

ヘンリー ダーガー(1892〜1973)は、両親との早すぎる死別、知的障害という診断と施設への収容などを経て、青年期から81歳で亡くなるまでの間、完全な孤独の中で、膨大な量の物語と絵画を制作しました。人目に触れることもなく描きためられた作品群は、家主であり、自身も芸術家としてシカゴにおけるニュー バウハウスの中心的存在の一人であったネイサンラーナーに託され、その慧眼により、没後の損失を免れることになります。専門家による調査研究の機会を得て、現在ダーガーの作品はアウトサイダーアートの専門館に収蔵されると同時に、展覧会が世界の主要な美術館へ巡回されるなど、近年ますます関心の高まるところとなっています

アウトサイダーアートというのは、知ってる方もいるかもしれないですが こういうものです
背景:過去に芸術家としての訓練を受けていないこと
創作動機:芸術家としての名声を得ることでなく、あくまでも自発的であること(他者への公開を目的としなければさらに望ましい) 
創作手法:創作の過程で、過去や現在における芸術のモードに影響を受けていないこと

要するに、外部の評価や観点などの一切を気にすることなく純粋に自然な芸術的表現の発露によって作られたものなんですね
このアウトサイダーアートという芸術分野の存在をこの展覧会で初めて知ったのですが、すごく個人的には共感を感じるというかしっくりきたというか、「これだな やっぱり」という感じを受けました
表現というものは数えきれないほどの形を取って当たり前なんですが、そこに実際に表現されたものがどういうものであれ、このアウトサイダーアートの定義に添ったものは、少なくとも本当のものなのだという気がします

そうやって音も歌も作ることができたらどんなにいいですかね それでそれが評価される(パラドックスですが)というのもどんなものなんでしょう

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

芸術とは何ぞや?は、私も25,6歳の時、すげー哲学してました。
なぜなら、商業価値を考えるとアートもサービス業だからです。

サービス業もたくさんしてみた。
いろんな仕事してみた。

そして、
もし自発的に発生するものが「芸術」と呼ばれるのだとしたら、「生きる事」そのものが「芸術」なんだと気付き、芸術家は「芸術とは?」なんぞ考える前に芸術的行動(何かを創造したり)をしている、と、わかりました。

普段の、ありのままの、「自分」で、よい。



話は変わりますが、次のライブの日程を教えてくださいー。9月?

匿名 さんのコメント...

あ、ライブ情報はマイスペースか!
失敬!
14日、たぶん行けると思いますよー