土曜日, 5月 20, 2006

ゴーゴー

長倉が気持ち悪くて、すみません

KINOH、ナスカ展に行って来た
ミイラや、開頭術を施されたしゃれこうべや、中国の纏足みたいな感じで頭を変形させたしゃれこうべとか、アルパカの毛で作った高度な織物や、別の悲痛なミイラや、色彩感覚の塊で彩られた多くの壷や、黒曜石のツール(ありがちね)や、ヴァーチャルシアターの地上絵ジオグリフなんかをみてきた
どうも僕は鑑賞を流したり出来ないタイプみたいで、その時は閉館時間も迫ってたのだけど、差し迫って急いで展示されている色んなたくさんのものをチラ見とか流してバーッと見るよか、そんなことするぐらいだったら今自分の前にあるものに自分の意識を投影する時間を大事にしたい そういう風に物事を見るほうが絶対良い、なんて、ちょっと話が飛躍しましたけどそう思うのです だってはるかにその方が有意義でしょ?きっと 例え人ゴミに辟易しても、ですよ 簡単に言えばまあ量より質ってことになるのか、と今思い当たった

ナスカの人々が描くシャーマニズムの世界観や超自然的観念の表現ってすごくポップで、壷やキルト?に描かれた絵がー なんかキースヘリングみたいなのやロドニー(パラッパラッパーのイラストレーターね)みたいなポップアートに近い視点にみえるのが数々あって「おお」と思いました 一体この原始の時代(ナスカは紀元前後付近の文化)に何なんだこのディフォルメされた神々の絵は?という風に
だって明らかにパラッパラッパー2に出てくるキャラにそっくりなのとかいたもの

しかしどうしても気に入らないのが、ああいった神秘の文明を紹介する際に(我々日本人向けに)「もしかしたらナスカの人々と我々日本人との知られざる繋がりがあるのかもしれません」みたいに、突然、脈絡も無く、ただ日本人の興味を惹きたいが為に、その文明と日本文化との関わりを匂わせるようなことを言い出すのが我慢ならん 
この時も子どものミイラを開梱するという映像があり(で、実際そのミイラはその会場にいた)さまざまな化学的見地から、主食がトウモロコシだとか、何歳くらいだとか、骨格は×××人系だとか言うんですけど「その骨格が非常に日本人の祖先と近いことが判明しました」っていうのもまあ言わせといてやるけど、そのあとに続く言葉がさっきのあれですよ 確かうろ覚えだけど、あんな事をのたもうておりましたよ なんっだよ、それ いらねえよそんなの それ聞いて僕はげんなりしましたよ
よく聞くのはミャンマーの言葉がすごく日本語と類似してるとか、マオリ語の発声は日本語に近いとか、ありますよね でもそういうのって、例えばその文化を紹介して見てもらう上で、本当の意味では必要なことだとは僕は思えないです なんか比重を軽くするだけだと思う

博物館は早い時間に余裕を持っていきなさい、自分に言ってるんですけどね

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