月曜日, 9月 08, 2008

口語体か敬語体か 

夢(寝てる時の方)ってのは、自分の頭の中で起こってることなのにいつも変な方向に行く。
俺が見る夢はたいがいシュールで、当初の目的がそういえばあったようなんだけど、でも気づいたらまったく違うことになってることが多い。
ただ、今日見たのは珍しく筋が通っていた(ハイライトの部分だけ)。なんか映画のアクション映画っぽく。しかも動物ものの。

前後関係は憶えてない、俺はどこかの巨大な階段状になったジャングルジムのような所に追いつめられていた。階段の一つの段差の立方は高さ3mくらいで、まわりの空間はだだっ広く暗い。が、どうやら屋内のようだ。
ジムの上から迫ってくるのは体長が10mくらいはありそうなカーキ色のワニだ。まるで、暗礁に乗り上げて傾き、滑り落ちてきそうなタンカーみたいな威圧感がある。俺、きっと死ぬ。
ワニとしばらくの間にらみ合いが続き、(爬虫類はやはり動く時しか動かないのだな)格闘が始まった。
今思うと、攻撃を避けたり牽制をしたりと、格闘していたはずのに俺はどうやら何も武器らしいものは持っていなかった。よく間がもったものだ。
こちら側の一方的なしのぎ合いも終り、いよいよ追いつめられた。カーキのタンカーがその巨大な体重を力任せに落としてくる。もうだめだ、と目を思わずつむった。
しかし何も起こらない、というのは間違いで、頭上では新しいことが起こっていた。
ワニの開いた口いっぱいに、これまた巨大なヘビが何匹も頭を深く押し込んで口内に噛み付いている。飛び込んできたのだ。ワニを群れで襲い殺そうと。
下や口蓋といった免疫部が直接毒に侵されたワニは体を大きく痺れさせ、口から色んなものを吐き散らし、絶命しながら、ジムの下の空中へ落ち、地面とぶつかって死んだ。ドーーーーン。

まさに動物スペクタクル。こういう時いつも人間の存在は無視される。
(なぜか、しかしいつものことだが、ヘビに噛み付かれた瞬間から俺の主観はワニ主観に変わっていた!いつも勝手に自分の立場が入れ替わる。ワニが吐いている時も自分が実際に吐いている感覚があった)
そして、多分さっきまで俺だった人間は、自然の驚異と言うか食物連鎖の環によって生き延びることが出来た。
夢を見ていた俺自身はと言うと、ワニ嘔吐のせいで実際に気持ち悪くなり、目が覚めた。
吐いてない代わりに、よだれが出ていた。

そのあと二度寝し、また夢の中で俺は、出てきた女の子にこのスペクタクル!というか「夢の中でこういう筋の通った劇的体験をすることってあんまないでしょ、すごくない?」的なことを話してみた。
全然反応はなかった。


今こう書いていて思うが、別に大したことじゃないな。
スペクタクルそのものよりも、むしろ二度寝のときに前の夢の話をするってことの方がおもしろいか。